2008年8月28日木曜日

第4回 ディストリビューションの種類

独学Linuxのvine_userです。
「これならわかる!デスクトップLinux」のご購読ありがとうございます。

初回の配信以降,多くの方に登録していただいたので,番外編を
お送りします。

今回は,ディストリビューションの種類を説明しておきます。

Linuxの基礎知識Part0 で解説しているように、Linuxはいろいろな
ディストリビューションに分かれています。
今回はそれらについてまとめてみましょう。
ちなみに,RPM系とかdeb系とか書きましたが,いまはわからなくても
構いませんので,気にしないで下さい。


●Fedora(フィドーラ、フェドーラ、フェドラ)
RPM系Linuxディストリビューションの1つ。リリース6までは
Fedora Coreと呼ばれていました。最新安定バージョンは
「Fedora7」。F7と略されます。
ちなみに、FedoraCore6はFC6ですね。

開発はFedora Projectで行われていて、レッドハットがこれ
を支援していて,開発されたFedoraは、同社製OSの
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のベースとなっています。
恐らく国内のWEBサーバーの大半はこれを使っています。


●openSUSE(オープンスーゼ)
RPM系Linuxディストリビューションの1つ。米Novell社が販売
している「Novell SUSE Linux」のオープンソース版。
イメージキャラクタはカメレオンです。

コミュニティのopenSUSEプロジェクトが開発・提供しています。
最近話題の3Dデスクトップの先駆けとなったXglを導入して注目
されました。バージョン10.0からユーザーコミュニティに開発プロ
ジェクトを開放してSuSE LinuxからopenSUSEと改名。
最新安定バージョンは「openSUSE 10.2」です。
ちなみに商用の「Novell SUSE Linux」にはデスクトップ版があります。


●Ubuntu(ウブントゥ)
deb系Linuxディストリビューションの1つ。Debian GNU/Linuxを
ベースにしていますが、より使いやすさや、定期的なリリース、イン
ストールの容易さを重視して、デスクトップに主眼をおいています。

南アフリカ生まれのマーク・シャトルワースが創業したCanonical社
から支援を受けていて、Ubuntuの名はアフリカの言葉で「他者への
思いやり」などの意味をもっているそうです。
LiveCDからのインストールをいち早く採用しました。


●Vine Linux(ヴァイン リナックス)
RPM系Linuxディストリビューションの1つ。日本国産なので,日本語
の対応が進んでおり,日本では人気の高い Linuxディストリビューション
です。Linuxの入門用ディストリビューションともいえます。

現在は、Project Vineのメンバーを中心に開発が進められています。
開発版の名称は VineSeed。株式会社日本ブレインウェア から支援を
受けていて,商用版がこの会社から販売されています。


この他にも有償・無償のものを合わせて,数百種類ものディストリ
ビューションが存在し,毎日多くの最新版が公開され続けています。

参考→http://distrowatch.com/


次回の配信は,8月9日です。お楽しみに!