2008年9月14日日曜日

第15回 Linuxで使えるGoogleアプリケーション

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 Linuxで使えるGoogleアプリケーション
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SecondLifeの最新版Linux用ビューアを使ってみたら、日本語入力に
対応していました。今まではlibSDLをコンパイルし直すのが面倒だった
のでgeditにメモして貼り付けてましたが、使いやすくなりましたね。


さて今回は、Linuxで使えるソフトシリーズの続きとして、Google
アプリを紹介します。Linux特有というわけではありませんが、WEB上
で使えるGoogleのサービスも含めてまとめてみたいと思います。

なお、利用にあたり、Googleアカウントが必要な場合があります。
何かと便利ですので、この機会に登録しておくといいでしょう。

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Google Earth ー3D地理空間情報ソフトー
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これは有名ですね。最近は衛星写真だけでなく、地球の夜景・天体
画像(Sky)などが加わり、フライトシミュレータ機能も追加されました。
適切なグラフィックドライバを使えば、Linux版でもすべて使えます。

■ インストール方法
DLサイト:http://earth.google.com/intl/ja/index.html
上記のサイトのダウンロードページからGoogleEarthLinux.binと
いうファイルをダウンロードして、Gnome端末を使って一般ユーザで
$ sh GoogleEarthLinux.bin
というコマンドを実行すればインストーラが起動します。

■ フライトシミュレータの使い方
http://earth.google.com/userguide/v4/flightsim/index.html

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Google SketchUp ー3Dモデリングソフトー
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前回紹介したBlenderより使いやすいですが、残念ながらLinux版
がありません。
少々強引ですが、WindowsXP用のものをWineでインストールすれば
使えます。ただし、マウスカーソルを重ねないとアイコンが表示
されないなどの不具合があり、現状では使いづらいです。

■ インストール方法
WindowsXP・MacOSXのバージョンしかないので、wineというエミュ
レータを使います。wineは、Ubuntuなら
$ sudo apt-get install wine
で簡単にインストールできます。

続いて、下記のダウンロードサイトから「GoogleSketchUpWEN.exe」
を入手。

DLサイト:http://sketchup.google.com/

次のコマンドでインストーラが起動します。
$ wine GoogleSketchUpWEN.exe
途中、Wine Geckoのインストールを促されますので、これも入れ
ておきます。

インストール後は、デスクトップ上にできるアイコンをダブル
クリックすれば起動するはずですが、うまく起動しない場合は、
次のコマンドを実行します。ちなみに、$(HOME)はユーザのホーム
ディレクトリです。

$ cd $(HOME)/.wine/drive_c/Program Files/Google/Google SketchUp 6
$ wine SketchUp.exe

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Picasa ー画像の表示・管理ー
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前回紹介したF-Spotフォトマネージャと同様の機能があり、画像を
WEB上に公開する機能も持っています。

■ インストール方法
下記のサイトからFedora用のrpmパッケージまたはUbuntu用のdeb
パッケージをダウンロードします。
ダウンロード時にインストーラを起動すれば直にインストールでき
ますが、rpm(またはdpkg)コマンドを使ってもいいでしょう。

Download Picasa for Linux
DLサイト:http://picasa.google.com/linux/download.html

Picasaと次のGoogle Desktopは、GoogleのLinux用リポジトリに
含まれています。このリポジトリを設定しておくと、バージョン
アップされたときに他のアプリと同様にアップデートできます。

参照記事:Google repositories for Linux!
http://blog.livedoor.jp/vine_user/archives/51115166.html

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Google Desktop ーデスクトップ検索ー
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PC内に保存されたデータを検索します。拡張機能を利用すると、
Gmailアカウントのメールを検索することも可能です。
また、拡張機能には「クイック検索ボックス」というのもあります。
Ctrlキーを2回押せば、入力欄が表示されます。

■ インストール方法

Picasaと同様に、下記のサイトからFedora用のrpmパッケージまたは
Ubuntu用のdebパッケージをダウンロードできます。

Linux 向けデスクトップのダウンロード
DLサイト:http://desktop.google.com/ja/linux/download.html

Google Desktopは、GoogleのLinux用リポジトリに含まれています。

参照記事:Google repositories for Linux!
http://blog.livedoor.jp/vine_user/archives/51115166.html

ーーーーーーーーーここから先は、Linux特有の設定はありません。

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Google Docs & Spreadsheets ーワープロ・表計算ー
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Webブラウザからワープロと表計算ソフトが利用でき、文書をオン
ライン上で保存できます。最近、プレゼンテーション機能が追加
されました。

Google Docs & Spreadsheets - 初めての方へ
http://www.google.com/google-d-s/hpp/hpp_co_jp.html

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Google Calender ースケジュール管理ー
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Webブラウザで、簡単にスケジュールを管理することができます。

参照:Google カレンダーの使い方ガイド
http://www.google.com/intl/ja/googlecalendar/tour.html

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Google Reader ーFEED/RSSリーダーー
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WEBブラウザ上に最新記事を表示できるRSSリーダーです。9月5日
付けで検索機能が追加されました。
僕は、お気に入りのブログとかを登録してます。

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iGoogle ーWEBスタートページー
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Webブラウザで、カスタマイズされたスタートページを表示します。
複数のPCで常に同じ情報を表示することができ、非常に便利。
Google Readerと組み合わせると、欲しい情報がスタートページに
表示されます。

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Google Alerts ーキーワード指定情報のメール配信ー
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指定したトピックに一致するニュース記事がオンラインで配信され
たときに、簡易情報と関連リンクを掲載したメールが送信されます。


他にもさまざまな機能が利用できますが、後は項目だけ挙げておきます。
・Gmail ーメールクライアントー
・Google Adsense ークリック報酬型のWEB広告ー
・Google Analytics ーアクセス解析ツールー
・Google Webmaster Tools ークロールやインデックスの概要を表示ー
・Blogger ー無料で利用できるブログー
・YouTube ー動画サイトー
などなど。


Gmailをストレージとして使う方法や、YouTubeをみる際のFlashの導入
など書き足りないこともありますが、長くなるのでこれらに関しては
また別な機会に紹介しましょう。

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編集後記
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今回は、かなり欲張ってしまいました。何回かに分けてシリーズ化
してしまってもよかったんですが…。

Googleさんには、大変お世話になっています。僕がブログで記事に
している情報の多くは、Google AlertsのメールやiGoogleに登録して
いるサイトから得たものです。
もちろん、検索もしまくっていますけど。

何かエラー表示が出たときは、直接その表示を検索窓にコピーして
検索したりすることもあります。これは裏技ですね。

こうした情報の探し方なども、そのうち記事にしたいと思っています。

次回の配信予定は、10月18日です。お楽しみに!