2008年9月14日日曜日

第17回 Linux版セカンドライフの使い方 -その1-

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 Linux版セカンドライフの使い方 -その1-
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最近何かと忙しく,とうとう遅延が生じてしまい,申し訳あり
ませんでした。

何を書こうかと悩んだ末,セカンドライフの話題にしました。
ブログでもたまに記事を書いていますが,以前の記事と事情が
異なり,日本語入力なども改善されて,Linux独特の設定は
ほとんど不要となりました。

そこで,今回はLinux版に限らず,他のOSとも共通するあれこれ
を2回に分けてまとめてみたいと思います。

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セカンドライフって何?
日本語版公式サイト http://www.sec-life.com/
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セカンドライフは,ネットワークを利用した3D仮想空間です。
単なるオンラインゲームではありません。そこに登場する人物
(アバター)はすべて実在の人物であり,そこで展開するコミュニ
ケーションに台本はありません。
公式サイトでは次のような項目が紹介されています。

・探検するー驚きと冒険の無限の世界
・創造するー想像可能なあらゆるものを創る
・売買するーバーチャル グッズとサービス
・つなぐー新しい出会い、エキサイティングな出会い
・プレイーあらゆるサイズやスタイルのインワールド ゲーム
・所有するーあなた自身の土地、あなた自身の労働や創造性による成果

僕が個人的に楽しんでいるのは主に「探検する」・「つなぐ」の2点です。
まず「探検」の方ですが,セカンドライフの土地は「SIM」と呼ばれます。
個人や企業が所有するSIMは立入禁止になっている所もありますが,
多くのSIMは自由に行き交うことができます。

次に「つなぐ」機能ですが,これは新しいコミュニケーションの場だと
思います。セカンドライフに国境はありませんので,海外の方が作った
SIMへ行くのも自由だし,日本人のたまり場にも外国の方々がいたりします。
女性も大勢います。有料ですが,セカンドライフ内で「結婚」したり,
「離婚」したりもできるようです。

「想像する」機能に関しては,Google SketchUpに似た3Dモデリングが
可能です。作成したオブジェクトを販売することもできます。
土地の購入・販売も可能ですが,最初から手を出すのは無謀でしょう。

セカンドライフの通貨は,リンデンドル(L$)という仮想通貨ですが,
これは現実のドルや円に換金できます。
現在のレートでは,だいたいリンデンドルの表示額を半分にすれば,
日本円になるようです。

(例) 1000L$=約500円


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アカウントの登録
参照サイト http://www.sec-life.com/start.html
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具体的な登録方法は,参照サイトにしたがって進めていけば,
それほど難しくはないはずです。注意点を挙げておきます。

・セカンドライフ姓
First nameは比較的自由に設定できますが,姓は決められたもの
の中から選ばなくてなりません。僕が登録した時点では日本人向け
の姓はかなり少なかったのですが,いまはもう少し増えていると
思います。
ただ,一度登録すると変更できませんので,慎重に選びましょう。

・クレジットカードの登録
土地を購入したり,販売したりするには,登録しておかなければ
なりません。
有料の装飾やサービスを利用すると,実際に引き落とされますので,
ご利用は計画的に!


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Linux用ビューアの導入 (Ubuntu・Fedora共通)
DLサイト http://secondlife.com/community/linux-alpha.php
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セカンドライフを起動するには,専用のビューアが必要です。

Linux版もあります。英語版と日本語版の区別はないので,
上記のDLサイトの「Linux Client Alpha:」のところにあるDOWNLOAD
と書かれたボタンをクリックして,tar.bz2形式の圧縮ファイルを
ダウンロードします。

ファイル名は,現在「SecondLife_i686_1_18_3_5.tar.bz2」と
なっていますが,わりと頻繁にアップデートされるので,変更
されているかも知れません。

展開するには,ダブルクリックしてFile Rollerを使ってもいい
ですし,Gnome端末で,
$ tar jxvz SecondLife….tar.bz2
を実行しても構いません。

展開したフォルダ内にある「secondlife」というファイルをダブル
クリックすると,「表示する」か「実行する」かを聞かれますので,
「実行する」を選択すればビューアが起動します。

英語表示で構わなければ,登録したFirst name,Second name,
パスワードを入力して,【Connect】をクリックします。
画面が切り替われば、ログイン成功です。

Gnomeの場合,次のような内容のテキストファイルを作成し,
secondlife.desktopという名前で/usr/share/applications
というフォルダの中に保存すれば
「アプリケーション」→「ゲーム」に「Second Life」という
項目が表示され,ここから起動できるようになります。

[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Name=Second Life
Comment=SecondLife Online World
Exec=(展開したディレクトリ)/secondlife
Icon=(アイコン画像のディレクトリを指定)
Terminal=false
Type=Application
Categories=Game;ArcadeGame;

今回はここまでにして,次回はメニューの日本語化やらあれ
これをまとめてみたいと思います。